君たちはどう生きるか 痛みは異常のしるし
コペル君と叔父さんとの対話の中で、多感なコペル君が気付き人生を歩み出していく物語。漫画で読んでいたのですが、いい事はほとんど文章になっていました。敷居が低いようで座敷までが遠かったです。哲学的な問いに対しての導きだから、こんなバランスで良かったと思います。最後の文章は正直いって難しく何度も読み返しました。
- 心を痛める、痛みを感じるのは自分が正しい状態ではないから
- 考えの波に呑まれそうなら考えるな
- 考えるのを止めれば正しい行動がみえる
- 痛みが痕として残るのは成長した結果
- 失敗をした痛みを次にどう生かすか
中学生の時に読んでも影響を受けたと思いますが、いまこの時機に「君たちはどう生きるか」に出会って読了したことには意味があるのかも知れません。ブックオフで手頃な価格で詰んであって休み期間を掛けてゆっくり読んだ良書でした。
節目の誕生日を目前にして。